医院開業・経営セミナー 診療報酬改定への対応を誤ると医院経営が厳しくなる?

 医療機能情報制度とは、患者さんによる医療機関選択を支援する目的として、平成18年(2006年)の第五次医療法改正により導入されました。
医療機関に関する情報を都道府県知事への報告義務として、各都道府県単位で医療機関検索サイトを運営していました。
東京の場合は「ひまわり」、神奈川県「神奈川医療検索ナビ」と各都道府県で特色を出した検索サイトとして運営されていました。
医療法で導入が義務付けられたにも関わらず、全国で足並みが揃っての運用とはなっていませんでした。
令和5年の医療機能情報提供制度の定期報告率を見てみると都道府県により大きな差異が生じています。



 今回、各都道府県が個別に運用されていた情報提供システムを全国統一的な情報提供システム(医療情報ネット)として再構築し、厚労省が令和6年(2024年)4月から運用を開始致しました。



報告方法は医療機関等情報支援システム(G-MIS)を経由する方法により、原則1月1日時点の医療機能情報について、当該年の1月1日から3月31日迄に報告する事が求められることになりました。


 医療情報ネットに掲載される医療機関情報としては
・概      要     住  所  電話番号  最寄りの交通機関
・基 本 情 報     開設者  管理医師   休診日  診療科目
・ア ク セ ス      利用交通手段  駐車場の有無、台数  時間外対応
・診療所内サービス   院内処方の有無  車椅子対応
・費 用 負 担     公費負担  選定療養費  電子決済サービスの有無
・診 療 内 容     専門外来の有無  オンライン診療 かかりつけ医機能
・医療の実績       治療結果 1日平均患者数 医師等の人員体制


概要には医療機関のホームページアドレスが掲載され、各医療機関のホームページにアクセスすることが出来ます。
自院のホームページに詳細な専門性を掲載することで患者さんの選択肢が広がります。

医療情報ナビィの検索画面は下記のようになっています。
検索に必要となる用語解説も添付されていて分かり易い設計です。




公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会 顧問
株式会社 MMS 代表取締役
佐久間 賢一
投稿日 2024.10.30

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