2024年6月からの診療報酬改定に即して、保険医療機関及び保険医療養担当規則(療養担当規則)の改定が行われました。療養担当規則は保険医療を行う医療機関が遵守しなければならない規則が24条から定められています。今回の改定は規則第二条の六に2項が追加となりました。(掲示)第二条の六 保険医療機関は、その病院又は診療所内の見やすい場所に、第五条の三第四項、第五条の三の二第四項及び第五条の四第二項に規定す...
2024年診療報酬改定は個別改定項目(いわゆる短冊)が235項目という膨大な改定内容となりました。その中で多くの診療所に影響が出ると予測される項目3点について見てみたいと思います。 第一点は院外処方箋料の引き下げです。改定前は68点でしたが、今回の改定では60点と8点の減点となっています。尚、多剤投与の場合も同様となります。一般名処方加算は加算1が7点から10点、加算2が5点から8点と3点のプラ...
厚生労働省の推進する医療DXの工程表によると、2024年度にはマイナンバーカードの健康保険証の一体化を加速させ、2024年12月には健康保険証の廃止を目指すとされています。マイナンバーカードの保有枚数は2024年1月末時点で91,684,367枚、人口に対する保有枚数率は73.1%となっていますが、マイナ保険証としての利用率は4.5%と利用が進んでいない状況にあります。その打開策として医療機関等...
次期診療報酬改定に向けての役所同士の鞘当てが加熱し、診療所を中心にマイナス改定か?との危機感が大きくなっていると思われる。 そのようななか、12月11日に「改定の基本方針」が、12月20日に「改定率」が発表され、一定の方向性が定まったので本稿ではそれらについて確認してみたい。 ○診療報酬本体の改定は6月施行へ かなり大きな変更点でありながら、まだご存じない方々も多いのが改定の施...
令和5年5月8日以降、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)は感染症法上の分類が5類に引き下げられたことは言を俟たないが、殊レセプト請求の話となるとなかなか厄介だったのではないだろうか。 5月7日までと8日以降では、COVID-19特例点数のルールが変わり、算定の考え方も大きく変わった。何より厄介なのは、5類前後で名称やマスターコードが変わったことで電子カルテ/レセコンへの入力に...
令和2年度診療報酬改定について2号にわたり振り返りをしてみたいと思います。まずは新型コロナウイルス感染症(以下COVID-19)の拡大により、特例措置が出されておりますので、既に4月診療分の請求は済んでしまっておりますが、5月診療分の請求内容の確認のためにご一読ください。 COVID-19特例については、厚生労働省も走りながら通知を出していることが推察されます。昨日のルールが今日変わるということ...