次期診療報酬改定に向けての役所同士の鞘当てが加熱し、診療所を中心にマイナス改定か?との危機感が大きくなっていると思われる。 そのようななか、12月11日に「改定の基本方針」が、12月20日に「改定率」が発表され、一定の方向性が定まったので本稿ではそれらについて確認してみたい。 ○診療報酬本体の改定は6月施行へ かなり大きな変更点でありながら、まだご存じない方々も多いのが改定の施...
令和5年5月8日以降、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)は感染症法上の分類が5類に引き下げられたことは言を俟たないが、殊レセプト請求の話となるとなかなか厄介だったのではないだろうか。 5月7日までと8日以降では、COVID-19特例点数のルールが変わり、算定の考え方も大きく変わった。何より厄介なのは、5類前後で名称やマスターコードが変わったことで電子カルテ/レセコンへの入力に...
令和3年3月から稼働するオンライン資格確認システム(以下、オン資)について確認してみたい。7月に支払基金から資料が送付されて来たのでどのようなシステムなのか分からない方々も多いと思うが、オン資とは文字通りオンラインで保険証の資格確認が出来るシステムである。患者がマイナンバーカードを認証端末にかざすことで、保険の資格の有無が瞬時に確認出来るのだ。従来の保険証を用いて確認することも可能なので安心して欲...
令和2年度診療報酬改定について2号にわたり振り返りをしてみたいと思います。まずは新型コロナウイルス感染症(以下COVID-19)の拡大により、特例措置が出されておりますので、既に4月診療分の請求は済んでしまっておりますが、5月診療分の請求内容の確認のためにご一読ください。 COVID-19特例については、厚生労働省も走りながら通知を出していることが推察されます。昨日のルールが今日変わるということ...
表題を見て「診療報酬改定はついこの前あったばかりでなかったかな?」と感じる読者も多いと思います。平成30年度(2018年度)の改定では消費増税に合わせて令和2年10月に基本診療料を中心に引き上げられたばかりです。それだけでなく、平成30年8月には高額療養費の限度額変更とレセプト特記事項欄のルール変更、10月には定型コメントの電算コード化、平成31年4月にはリハビリテーションの計画措置終了など、息...
診療報酬・介護報酬の同時改定は、かなり厳しい内容になるものと予想されています。現状の情報の少ない中ですが、平成30年度の診療報酬改定の方向性を読み取る資料として、中央社会保険医療協議会における議論のほかに、以下が挙げられます。平成28年度診療報酬改定附帯意見平成29年政府基本方針▶ 骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)▶ 未来投資戦略▶ 規制改革実施計画▶ まち・ひと・しごと・創生基本方針い...