表題を見て「診療報酬改定はついこの前あったばかりでなかったかな?」と感じる読者も多いと思います。平成30年度(2018年度)の改定では消費増税に合わせて令和2年10月に基本診療料を中心に引き上げられたばかりです。それだけでなく、平成30年8月には高額療養費の限度額変更とレセプト特記事項欄のルール変更、10月には定型コメントの電算コード化、平成31年4月にはリハビリテーションの計画措置終了など、息...
診療報酬に関して2018年12月になって、2点の診療報酬改定の動きが明らかになりました。一点目は妊婦加算に関する動きです。平成30年12月19日に中央社会保険医療協議会から、厚生労働大臣への答申書が提出されました。答申の趣旨は「妊婦加算の取り扱いについて」です。妊婦加算とは、日本産婦人科医会・日本産婦人科学会からの妊婦の外来診療に対する評価新設の要望から、平成30年の診療報酬改定において、妊婦に対...
2度先送りになった消費税引き上げが、来年10月に実施される見込みとなりました。1989年に消費税が導入されてから3度目の消費税率引き上げになりますが、今回の引き上げの最大のポイントは複数税率の導入に踏み込んだ事です。原則税率が10%、軽減税率が8%と複数税率となります。税率格差が2%とでは大きな影響が出ないと思われますが、将来的にはフランスのように原則19.6%、軽減税率5.5%となると、原則で買...
今年も残り僅かとなり、来年度の予算編成の議論が本格化するとともに、診療報酬改定と介護報酬改定に関する報道も増えてきている。 センセーショナルな見出しに踊らされることの無いように、今後の改定スケジュールについて確認してみたい。○改定率について 改定の直前の11月頃には改定率について新聞を賑わす機会が増えてくる。改定率の発表は例年12月20日前後になるが、それに向けて10月下旬から厚生労働省と財務省...
診療報酬・介護報酬の同時改定は、かなり厳しい内容になるものと予想されています。現状の情報の少ない中ですが、平成30年度の診療報酬改定の方向性を読み取る資料として、中央社会保険医療協議会における議論のほかに、以下が挙げられます。平成28年度診療報酬改定附帯意見平成29年政府基本方針▶ 骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)▶ 未来投資戦略▶ 規制改革実施計画▶ まち・ひと・しごと・創生基本方針い...
平成24年度の診療報酬改定から2025年問題を意識した改革が続いており、地域包括ケアシステムを意識してかかりつけ医と在宅医療のルールが変更され、現場の医師や事務員の混乱を招いている。今次改定では、大きな目玉と言えるような新設項目は無いものの、地域包括ケアシステムに関連するものとして、小児かかりつけ診療料、在宅での緩和医療・化学療法が新たに評価されている。また在宅時医学総合管理料等のルールが大幅に変...